指導者のための指導者支援情報

安全な体制づくり

スノーケリングなど多くのマリンスポーツは、誰にでも楽しめる健康的で安全なスポーツです。しかし有意義に確実に楽しむためには、やはりベストなコンディションと万全な体制が必要です。特に非日常的な活動の場である海で活動を行うわけですから、慎重な心掛けを持って望み、決して事故などを起こさないように努めましょう。

(1)体調管理

体調は良好ですか。具合の悪いところはありませんか。気分も良いですか。特に海で活動する人(ダイバー)にとって、絶対に避けなければならない重要なこととして、1 風邪ひき、2 寝不足、3 過度の飲酒、があります。これらは普段の生活に気をつけることによって避けることができるものです。自分の体調は、自分でしか解らないことがたくさんあります。自分自身で責任を持って体調を整え、安心して海を楽しむようにしましょう。また真夏の暑い日や水が冷たくなっている季節には、決していきなり水に入ったりせず、徐々に身体を慣らしてから水に入るようにしましょう。

(2)ゆとりある計画

ゆとりを持った計画のもとに、十分な準備と落ち着いた行動で海を楽しみたいものです。陸の上に不安を残したまま海に入っても、十分に海を楽しむことはできません。時間の上でも気持ちの上でも、ゆとりを持った計画のもとに行動するようにしましょう。グループや団体での活動の場合には、特に大切な観点となります。

(3)安全の裏付け

十分な準備と配慮を行っていても、起こり得るのが事故です。万が一の場合に、とりあえず取るべき手段や方法の準備はできていますか。救急薬品の準備や緊急連絡網の確認は、それら安全の裏付けとなる重要な配備となります。海の上では、安心してスノーケリングを楽しめる区域が示されていますか。いざという時のレスキューの体制は整っていますか。可能な範囲で、常に緊急事態に備える体勢を整えておくようにしましょう。そのことが大きな安心感を生み出します。

(4)セルフ・レスキュー

例えば海の中で急に脚の筋肉が痙攣を起こし、激しい痛みを感じたりすることもあります。それだけで気持ちが動転し、あわてふためいてパニックになり、水を飲んで溺れてしまうこともあり得ます。スノーケリングの場合には十分な浮力が確保してあるのですから、こんな時には落ち着いて痙攣をおこした筋肉を引っ張って伸ばすようにし、痛みの治まるのを待ってから次の行動に移るようにします。また、どうしても治らない場合には、片方の脚だけで泳いで戻ったり、自分はしっかりと浮いてバディーに引っ張ったり押してもらったりして帰ります。

その他にも、目の前に突然危険生物が現れた、入っていないはずのスノーケルの中に水が入っていた、マスクに水が入ってきた、フィンが片方脱げてしまった、いるはずのバディーが見当たらなくなってしまった、自分の位置を見失ってしまった等々、ほんのささいな出来事が原因となり、突然大きな不安を感じて行動を取り乱してしまうことをパニックと言います。そのような時には、1 まず行動を中止して、2 スノーケルを通して大きく深呼吸を行い、3 なぜあわてているのかを考える、といった手段をとり、自分自身で冷静に事態を分析して落ち着くように努めます。

いずれの場合にも、バディーや指導者のいることが大きな安心材料となりますが、その前に自分自身でトラブルから脱出するように心掛けましょう。

●必要な用具

スノーケリングでは四点セットが基本の用具ですが、安全な体制作りのために、必要な用具がいろいろとあります。

(1)帽子

日ざしの強い中での活動になることが多く、また不意にぶつかって頭部をケガすることを防ぐためにも、極力ツバの小さな帽子や水泳帽などを着用したいものです。

(2)シューズ

素足でのケガを防ぐためには、絶対必要です。メッシュの生地を用いたスノーケリングシューズが一番便利ですが、体育館シューズなどの簡単なもので代用することもできます。

(3)手袋

水中での手のケガを防ぐためには有効です。専用の手袋も販売されていますが、軍手で代用することも可能です。しかしながら手袋をしていることによって、不用意に水中にあるものに安心して手を出し易くなることから、自然保護先進地域では「No Glove(ノー グローブ)」を定めている所もあります。スノーケリングに慣れたら、手袋を外すようにしたいものです。

(4)水中ナイフ

腕やすねなどにベルトで固定して携行します。指導者は、緊急の場合に必要になる場合もありますので、適したものを目立たないように携行することを勧めます。
※ダイビングナイフについての条件は、以下のWebサイトよりご確認下さい。

警察庁関係ページ  ・日本スキューバ協会関係ページ

(5)ホイッスル

何らかの緊急時などの場合に必要となることもありますので、携行することを勧めます。尚、緊急連絡時の鳴らし方については、予め打ち合わせておくことが必要です。

(6)マークブイ

船舶等、他の活動と水面を共有する場合には、安全管理のためにマークブイの設置を行うことが必要です。また観察のポイントや活動の範囲を指定する上でも、マークブイを用いて具体的な目標を示します。平らな水底に50メートル程の巻き尺を設置し、両端にマークブイを設置すると海での効果的なトレーニングや技術レベルの把握に効果的な展開を行うことができます。

(7)レスキューチューブ

ポイントまで移動する時や、水面をスノーケリングツアーする時など、指導者はレスキューチューブを携行することを勧めます。

(8)水中時計

計画的な行動をするためにも、指導者はダイバーズウォッチを所持したいものです。

(9)救急セット、レスキューキット

水中に携行することはありませんが、防水ケースに入れた応急処置のセットをいつでも使える状態にして備えたいものです。


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