海のフィールドワーク安全マニュアル

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参加者の用具、指導者が用意する用具

各種のマリンスポーツや水辺活動では何らかの用具・道具を使用することが多いでしょう。しかしそれらのほとんどは、各々に使い方の上において特別な知識や配慮が必要であり、使用法の未熟・不適切による事故だけは避けなければなりません。

用具・道具の準備に関しては、技術向上や用具・道具への愛着、衛生的観点から、参加者が自分の器材を所有することが原則となります。また、レンタルする場合においても、活動期間は自分自身できちんと管理することが重要となります。

用具・道具を購入する際には、特に、安い価格のみを追求した粗悪品や管理状態がはっきりとしない中古品をインターネット上で購入することなどがないように注意する必要があります。各団体の推奨品を参考にしたり、専門家のアドバイスを得たりして、自分自身の体格、レベルに応じたものを適切に選定して購入すると良いでしょう。

さらに、指導者は指導を円滑に行う目的や安全管理体制を整える観点からの準備も必要です。

また、釣りや海水浴を含む全てのマリンスポーツにおいて、浮力体(ウエットスーツやライフジャケット等)の着用が重要です。

浮力体の着用は、事故を予防し、快適に活動することができることはもちろんのこと、万一、事故が発生した際の救命率に大きく影響します。事故者をレスキューする際には、事故者が自力で長時間浮いていてくれることが、救命率を大きく向上させますが、泳ぎが多少上手な人であっても、多くの人は浮力体がないと数秒~数分で沈んでしまいます。

具体的に釣り中の事故を対象とした海上保安庁の調査では、浮力体着用者の生存率が約80%であったのに対して、非着用者の生存率は約50%しかありませんでした。(http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/marine/leisure.htm

浮力体はマリンスポーツにおける“シートベルト”の役割を果たしてくれるといえます。

水中における人体と浮力の関係について

●水中において、人体はアルキメデスの原理に従って浮力を得ます。受ける浮力の大きさは体組成や肺活量等の影響を受けますので個人差があります。身体に何も着けていない(水着のみ)状態でじっとしていた場合、多くの人は、息をいっぱい吸っている時には浮いた状態(正の浮力といいます)となり、息を吐くと沈んで(負の浮力といいます)いきます。

スポーツダイビング(スノーケリング、スキン・ダイビング、スクーバ・ダイビング)では、種目によって浮力の調整方法が異なります。

●スノーケリングは、常に水面に浮いている状態を保持できる(正の浮力といいます)ように浮力体を装着します。

●スキン・ダイビングは、目標深度において浮きも沈みもしない状態(中性浮力といいます)を保持できるように浮力体や専用のウエイトを着用します。水中に潜っていくと水圧の影響を受けて、浮力が徐々に減っていきますので、調整を間違えると水中で沈んでいく状態(負の浮力といいます)になることがあり、十分な注意が必要です。
スクーバ・ダイビングにおいては、さらにBCもしくはBCDと呼ばれる専用の浮力調整具を利用して、常に中性浮力を保持できるよう浮力を調整します。


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