海のフィールドワーク安全マニュアル

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企画・事前準備・下見(実地踏査)段階のチェック事項

様々な場面における多様な野外スポーツが存在しますが、どの活動についても本格的に実施しようとする時には、それぞれの活動にふさわしい環境を求めて移動し、比較的簡素な生活形態のもと、所期の目的を達成すべく一定の期間について集約された活動様式をとることが多いです。それらの場面を総合的にマネジメントすることも、指導者としての技量の一つとなります。

(1)ベーシック マネージメント (Basic Management)

豊かな自然環境の中で、一定期間生活を行うための基盤作りのことです。
1.住:多様な宿泊形態が考えられる。目的とする野外活動の基地として、効率の良い宿泊施設を準備しましょう。
2.食:生活や活動の基盤としての食事と、野外炊飯などプログラムとしての食事とを区別し、全体スケジュールに無理のない食事計画を準備しましょう。
3.衣:機能優先を重んじ、活動の場面や内容そしてシーズンに適した服装は、意欲を高めるばかりでなく安全管理の点でも重要な働きをおよぼします。

(2)エコロジカル マネージメント  (Ecological Management)

自然を利用し自然の恩恵にあずかる以上、限りある地球資源や生態系に配慮し、豊かな自然を守り育てるための方策が施されていなければなりません。また行動に際しては、常にミニマムインパクトを心掛ける必要があります。

(3)エコノミカル マネージメント (Economical Management)

規模を大きくして莫大な予算をかけることが、決して成果を高めるものではありません。必要な場面での妥当な費用と経済性を常に考え、適正規模の経理をまとめることが活動を継続する上で最も大切なこととなります。

(4)プログラム マネージメント (Program Management)

集約された場面と期間の中で所期の目的を達成するためには、効率良く組み上げられたプログラムの重要性は高いといえます。そしてプログラムを遂行するための人材・教材・用具の充足度が展開に強く影響をおよぼします。しかしながら野外スポーツの特性は、常に変化する自然を背景としているところから、その展開については決して定まったものとすることはできません。いずれの場面においても、各プログラムによる成果の検証を見過ごさないようにしましょう。

(5)リスク マネージメント (Risk Management)

野外スポーツは、日常の生活空間を離れて、あえてリスクの大きな活動に取り組もうとするものです。この冒険性が、活動に対する興味や意欲を高めるものであると同時に、目的を達成した時の成果を高めています。このことは、事故を未然に防ぐ安全管理と、事故に直面した時の危機管理についての優れた能力を必要としていることを示しています。

(6)インフォメーション マネージメント (Information Management)

活動者個人、活動地域、自然環境、社会状況等、質の高い的確な情報を入手することは、活動自体の安全性と信頼度を向上させる上で不可欠のことです。また情報は入手して利用するだけでなく、適切な形での発信ができるようにしましょう。そしてこれらの情報の共有こそが、活動を発展させる上で効果的な働きをなすようにマネジメントする必要があります。

(7)チーム マネージメント (Team Management)

野外スポーツの楽しみであったりその成果を大きくする上で、仲間の存在を決して忘れてはなりません。特に海や水辺での活動では単独で行動することはなく、必ず複数の仲間と共に行動することが基本です。仲間のコミュニケーションを積極的に育て、チームのパワーとして生かすことができる場面が野外スポーツには随所に見つけられます。この特性が、特に青少年に対する教育活動として重要視されている拠り所でもあります。


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