用語解説

スノーケリングとスキンダイビングの基礎知識

ダイビングスポーツには、大きく分けて以下の3種類があります。
○スノーケリング・・・・・・・十分な浮力による、水面での活動
○スキンダイビング・・・・・適切な浮力調整と息こらえによる、水中での活動
○スクーバダイビング・・・専門的な器材と圧力についての知識を伴う、水中での活動

関連情報: 安全マニュアル > 参加者の用具、指導者が用意する用具

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4点セット

4点セットとは、水中マスク、スノーケル、フィン(足ヒレ)、そして浮力体のことです。

○水中マスク

水中での視覚を確保する器具で、単に目の部分だけにあてるゴーグルやメガネとは異なり、鼻まで一緒に覆うことからマスクと呼ばれます。水中マスクの使用に当たっては、中に水が漏れてこないことやガラスが曇らないことが大切です。また、近視などの人はレンズで視度調整をする必要があります。

○スノーケル

水中での呼吸を確保する器具です。スノーケルを使うことによって、顔を水面につけたままで楽に呼吸を続けることが出来ます。

○フィン(足ヒレ)

水中での推進力を確保する器具です。フィン(足ヒレ)を使うことによって、素足でのバタ足に比べると何倍もの推進力を得ることが出来ます。

○浮力体

人間はウエットスーツやスノーケリングジャケット(ライフジャケット)といった浮力体を身に付けることによって、水中でも浮いていることが可能になります。

スノーケリングは適切な浮力を確保した上での水面での活動ですから、浮力体はなくてはならない重要な器具です。

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ウエットスーツ

主にダイビングで用いられているウエットスーツは、ネオプレーンと呼ばれる素材で作られ、細かな気泡の集まりから出来ていることから、大きな浮力を有しています。素材の厚さや デザインによって浮力の量は変化しますが、ウエットスーツも水面での浮力確保に十分利用することが出来ます。特に水温の低い時には効果的です。その他、ケガや有害生物から身体を保護するのに大変役立ちます。

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浮力体

水面での浮き方については人によって個人差が大きく、それらは主に身体比重と水中での慣れ具合によって変化してきます。これら個人差に応じた浮力を確保するために、それぞれに適切な浮力を有したウエットスーツやスノーケリングジャケット(ライフジャケット)といった浮力体を身に付けます。

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4点セットの正しい装着と使い方

○水中マスク

身体に合うサイズの水中マスクを選ぶためには、まずマスクの部分だけを顔にあて、鼻から息を吸ってみます。そして、顔に吸い付くことが確認出来ればぴったりです。この時に髪の毛が 挟まっていたり、端のスカートの部分が歪んでいたりすると吸い付きません。また、ストラップを上手く調整しておくことが非常に大切で、きつ過ぎると頭痛や顔面が痛くなることがあります。

正しい装着は、マスク面を先に顔に付けた後でストラップを頭にかけるようにします。

次にマスクの曇り止めを行います。専用の溶液を使う方法の他に、ビーチの木の葉や草の樹液を使う方法がありますが、唾液を使う方法が一般的です。

○スノーケル

スノーケルは、必ず水中マスクのストラップにホルダーを用いて左側に装着します。ストラップ上のホルダーの位置を動かして、スノーケルがちょうど水面に直角の位置になるように調整します。

スノーケルを口にくわえる時は、「ア・イ・ウの原則」で行います。まず「ア」と言いながら口を大きく開きます。次に「イ」と言いながらマウスピースにある2つの出っ張りを歯でくわえます。続いて「ウ」と言う要領でマウスピース全体を唇で包み込みます。この「ウ」がしっかり出来ていないと水中で水が漏れてきたり、スノーケルが口から外れたりします。スノーケルを付けて呼吸する時は、通常の呼吸に比べて多少息苦しく感じることがあり、慣れていないと直ぐにスノーケルを口から外したくなるのですが、それは最後まで行ってはいけない行為です。水中マスクとスノーケは、例え背の立つ浅い所であっても、水面の上では決して外さないことが基本です。スノーケルをくわえたら鼻はマスクで塞がっているために口からだけの呼吸を行います。どんな時にも常に「静かにゆっくりと息を吸って、一気に強く吐く」といった強弱を付けたリズムのある呼吸法を行うことが大切です。

○フィン(足ヒレ)

フィンは大きく分けてブーツ形とストラップ形に分けられます。それぞれにサイズや材質の硬さに違いがありますが、大きくて硬いフィンを使いこなすためにはかなりの脚力が必要になります。

初心者や女性には比較的柔らかめのフィンがお奨めです。フィンを使う時には、原則的にシューズを履いた上に装着します。それは、海への出入りの際に海岸を歩くために必要ですし、更にフィンによる靴ずれを防ぐためにも有効です。ブーツタイプの場合にはあらかじめかかとの部分を裏返しておいてから履くようにします。そして、フィンを装着するのは海へのエントリー直前であり、少なくともフィンを履いたまま陸地を歩いてはいけません。フィンを履いたら、水中では原則的にバタ足キックを行います。更に効率良くフィンを使いこなすためには、脚全体をつま先までしっかりと伸ばし、腰の付け根付近から大きくしなやかに動かすようにします。小さなキックをせわしなく打つよりも、ゆっくりと大きく一回ごとのキックを有効に打つことが大切です。

○浮力体

ウエットスーツはなるべく身体にフィットしたものを選びます。スノーケリングジャケット(ライフジャケット)も身体に無理なくフィットするサイズを選び、ベルトを調節します。そして必ず股ひもを通すことを忘れないで下さい。

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マスククリアー

スノーケリングの途中でマスクの中に入ってきた水を、マスクを外さずに外へ押し出すことを「マスククリアー」と言います。吸った空気を口からではなく鼻から出してマスクの中に空気を送り込み、マスク内に溜まった水をマスク上部おでこの部分を手で押さえて鼻から息を出すことで、顔とマスクの下隙間から外へ押し出します。

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バディー

水辺や海での活動は、単独行動厳禁です。海では原則的に二人で組んで活動することを「バディー行動」と呼んでいます。スノーケリングでは、準備から後片付けまで常にバディーは必ず一緒に行動します。このバディー行動は、安全確認の上で重要な働きを持つばかりでなく、体験を共有し合うことにより、スノーケリングをより有意義で楽しいものにする上でも効果的な方法と言えます。

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スノーケルクリアー(パイプクリアー)

スノーケリングでは、常に水面から水中を観察します。従って、スノーケル内に水が侵入することはありませんが、波を被ってしまったり、水中に潜った場合など、スノーケル内に水が溜まってしまいます。そんな時に、空気を一気に吹き出すことによって、溜まった水を外に吹き出すことを「スノーケルクリアー(パイプクリアー)」と言います。一度に全ての水が外に排出されることはなく、何回にも渡って繰り返すことが大切です。スノーケルをクリアーする時は、短くても強く息を吐き出すことがコツです。短い息でも十分な強さがあればスノーケルはきれいにクリアーすることが出来ます。

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エントリー

水際から海の中に入って行くことを「エントリー」と言います。砂浜など徐々に深くなってゆく場所での方法を「ビーチエントリー」と言います。ある程度高さのある場所から直接水深のある水面に入る方法を「ジャイアントストライドエントリー」と言います。また、岸から離れたポイントまでボートで出かけ、そこでスノーケリングを行う場合、基本的に揺れる船上での「ボートエントリー」は、常に低い安定した姿勢での行動が求められるため、船のへりに後ろ向きで腰を下ろし、両手でマスクとストラップを前後から抑え、バディーによる後方水面の安全確認のもと、息を大きく吸ってそのまま後ろに倒れるようにして落下します。エントリーポイントとなる場所の状態や波などの様子を判断し、最も安全で確実な方法を選択して行います。

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ハンドシグナル

水中でのコミュニケーション手段の基本に「ハンドシグナル」があります。ハンドシグナルは必ず相手の目を見ながらアイコンタクトと共に明確に示すこと、そして、同じサインでもその立場によって聞いている場合と答えている場合とに変わることに注意が必要です。

OKサイン1
OKサイン2
OKサイン3
HELPサイン1
HELPサイン2
バディーサイン
方向サイン1
方向サイン2
STOPサイン
危険サイン
集合
近くへ
停留
悪寒
心配
疑問
タイム
※イラスト提供
財団法人社会スポーツセンター 日本スノーケリング協会
「スノーケリング指導者教本 <楽しく安全な活動としての普及を目指して>」
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ウエイト

スキンダイビングを行う際には、ウエットスーツの浮力を相殺するため、「ウエイト」をベルトに通して着用します。この場合、ウエイトの量の調整が重要になります。装着する時は、ウエイトを両手で持ち、跨ぐようにして腰に巻き付けます。振り回したり、バックルの方だけを片手で持って運ぼうとすると、ウエイトがベルトからすり抜け落ちて大変危険ですから、取り扱いには充分注意しましょう。

関連情報: 指導者支援情報 > 知っておきたい安全理論
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耳抜き

スキンダイビングを行う際に、水中では体全体に水圧がかかります。その結果、鼓膜や耳の内部の気圧調整が出来なくなり痛くなります。ひどい時には頭痛がすることもありますが、そうならないための方法として「耳抜き」があります。耳抜きの方法は、鼻をつまんで大きくツバを飲み込むようにすることで、耳内部の圧力調整を行うことが出来ます。耳抜きしにくい時は片方ずつ、抜けにくい方の耳を上にして行うとよいでしょう。また、潜り始めたらすぐに耳抜きをすることが大事です。

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スノーケリングジャケット(ライフジャケット)

スノーケリングでは常に水面に浮いた状態で活動を行うため、水面での浮力を確保する必要があり、そのために装着する器材を「スノーケリングジャケット(ライフジャケット)」と言います。

水面での浮き方については人によって個人差が大きく、それらは主に身体比重と水中での慣れ具合によって変化します。これら個人差に応じた浮力を確保するために、それぞれに 適切な量の浮力を有したジャケットを利用します。身体に無理なくフィットするサイズを選び、ベルトを調整します。そして、必ず股ひもを通すことを忘れてはなりません。スノーケリングジャケット(ライフジャケット)を身に付けることで水が恐くなくなり、リラックスして活動出来る状態を「水慣れ」と言います。

関連情報: 安全マニュアル > 参加者の用具、指導者が用意する用具

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様々な海の生物

スノーケリングに出掛ける時は、海の環境保全に留意し、自然を大切にするよう心掛ける必要があります。自然の中では見せてもらうのであり、訪問するのですから、必要以上にかき乱さないように気を付けなければなりません。また、スノーケリングの途中では、例え背の立つ浅い所があったとしても、原則的に立ってはいけません。それは、足を置いて立つことにより、その場の水中の生物を痛め付けることになるからです。更には、その場所に人に有害な作用を及ぼす生物がいたりすることもあるからです。従って、やむを得ず水中で立つ必要がある時には、立とうとする場所を良く観察し、相手に対しても自分に対しても影響を与えない場所を選んでから立つようにします。水中で疲れた場合には、立つことなく水面に浮かんで休むようにします。

関連情報: 指導者支援情報 > 危険のありかと予知
関連情報: 指導者支援情報 > 海の生き物の学習

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漁業権

海は誰もが自由に使える公共の場です。しかし、そこに生息する生き物の採捕には様々な制限があります。その一つが漁業権によるものです。

漁業権とは、漁業法に基づき知事が漁業協同組合(漁協)に対して、一定範囲の漁業を独占排他的に営むことを免許した権利です。この内、あわびやさざえなどの水産動植物の採捕を対象としたものが、「第1種共同漁業権」です。この「第1種共同漁業権」が設定された水産動植物は、免許された漁協の組合員だけが捕ることができます。これに違反して一般の人が勝手にこれらの水産動植物を採補すると、漁業権の侵害にあたり漁業法の規定に基づき罰せられることがあります。

例えば島根県では、ほぼ全ての海域で「第1種共同漁業権」が設定されており、あわび、さざえ、なまこ、たこ、うに、わかめ、いわのり、てんぐさ、もずくなどが対象となっています。対象となる水産動植物は海域により異なりますので、詳細は地元の都道府県の水産課またはお近くの漁協にお問い合わせください。

関連情報: 指導者支援情報 > 海の産業・環境・漁業権ほか海浜活動のルール

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漁業権

身近なマリンスポーツの1つで、カヌーと呼ばれる小型舟艇に乗船してパドル(オール)で水を掻いて前進します。カヌーは基本的にオープンデッキのタイプのことで、それに対してカヤックは基本的にクローズドデッキのタイプことを指しますが、日本ではカヌーという言葉の中に広義でカヤックを含める場合もあります。

沖縄青少年交流の家では、大型カヌーと2人乗りカヌーなどがあります。大型カヌーは約20人乗船でき、船底がガラスになっている為、サンゴや海の生物などを観察を楽しむことができます。パドルの水をとらえるブレードと呼ばれ部分が片方だけ付いたシングルブレードパドルを使って、左右に分かれて座り全員で漕いでいきます。掛け声に合わせて全員でリズム良く漕いでいくと上手に進みます。2人乗りカヌーはバディーを組んで前後に座ります。こちらはブレードが両端に付いているダブルブレードパドルを使い、左右交互に漕いでいきます。前の人の動きを見て、後ろの人が前の人と同じ動きで漕いでいくと上手に進みます。

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海流

世界の海にはたくさんの海流が流れています。日本付近を見てみると日本の南岸沿いには、流れの強さが世界でも有数の黒潮と呼ばれる海流が流れています。そのほか、日本近海の主な海流として、親潮(千島海流)や日本海を北上する対馬海流、津軽海峡を日本海側から太平洋側に流れる津軽暖流、宗谷海峡を日本海側からオホーツク海側に流れる宗谷暖流などが知られています。

地域によって海流や水の流れも変わってくるため、海の中の様子や、住んでいる生物も変化していきます。日本国内だけでも、地域によってそれぞれに海の表情が変わっていきます。

関連情報: 安全マニュアル > 気象・海象状況の把握と中止決行の判断

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磯遊び・磯観察

磯とは岩によって出来ている海岸のことで、磯遊びでは磯の生物の観察や採集を楽しむことができます。潮が引いた後の岩の窪みにできる潮溜まり(タイドプール)には、カニや貝だけでなく、海から取り残された魚も見ることができます。潮溜まりは、海に入らなくても手軽に磯遊びを楽しむことができます。

関連情報: 安全マニュアル > 参加者の健康状況把握
関連情報: 安全な指導の留意点 > 海の生き物の学習 
関連情報: 安全な指導の留意点 > 小学校低学年・幼児が体験できるプログラム

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オーシャンカヤック(シーカヤック)

カヤックはパドルを使って漕いでいく小型舟艇のことで、基本的にクローズドデッキのタイプことを指します。基本的にオープンデッキのタイプのことをカヌーと呼びますが、日本ではカヌーという言葉の中に広義でカヤックを含める場合もあります。カヤックでは、バディと協力しながらパドルを漕いで進んでいきますので、上手に進むにはチームワークが大切になります。

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ビーチコーミング(漂着物観察)&ビーチクリーン

海岸では磯の生物だけでなく、様々な漂着物を見ることができます。生き物の死骸や人工物などありますが、外国から流れてきたものや、昔のものが流れてきたりと意外な発見もあり、小さいお子さんからでも気軽に楽しむことができます。それと同時にゴミもたくさん落ちているのにも気付くことでしょう。ゴミといっても宝物になる可能性も秘めています。しかし、ビーチコーミングを行うときは、ビーチクリーンも同時に行い、海岸をきれいにすることを心がけましょう。 また、日本海沿岸各地を中心として医療廃棄物の漂着物も多く、毒性や危険性の高い薬品などの中身の入っているペットボトルや瓶があり危ないので拾わない様に注意しましょう。

関連情報: 安全な指導の留意点 > 小学校低学年・幼児が体験できるプログラム

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ビーチクラス(シーグラス)

容器などのガラスの破片が長い年月波にもまれて角の取れた状態になったものを言います。とても味のある色や風合いになったものもあり、アクセサリーとして使われるなど、非常に人気の高い漂着物です。

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マリンクラフト

ビーチコーミングで拾った漂着物などを使った工作です。貝殻やビーチグラスがきれいですが、他にも色んな漂着物を使って、自由な発想で作ってみるのも楽しみの一つです。

関連情報: 安全な指導の留意点 > 小学校低学年・幼児が体験できるプログラム

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海藻おしば

海岸には様々な海藻が漂着しています。この海藻を素材にしておしば作りを楽しむことができます。季節ごとに海藻も変わってきますので、色んな素材でオリジナルの海藻おしばを作ってみましょう。

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箱めがね

箱の底に透明な板がはめ込んである道具で、水の中の様子をクリアに見ることができます。
磯の観察のように水の上から観察をする場合に便利な道具です。
箱めがねは、空の昆虫飼育ケースや、いちごのトレーなどでも代用できます。

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